僕はまだ、この胸に宿る暖かな想いを彼女に告げることができていない。
僕との約束を果たそうとしたために、彼女は、彼女は、彼女は。
僕の声に反応した彼女が振り返り、「こころのこりが、あるのです」と、そう確かに告げた。
やはり彼女は死んでいたのだ。一年前に。









開始 2009年11月23日